ジェスクのアーティスト

ジェスクのアーティスト

©️T.Tairadate

四方 恭子 (ヴァイオリン)

Kyoko Shikata (violin)

神戸生まれ。東京藝術大学在学中に、第47回NHK毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)入選。ドイツ国立フライブルク音楽大学に留学し、ヴォルフガング・マルシュナー氏に師事。1982年シュポア国際ヴァイオリンコンクール第1位。1987年ケルン放送交響楽団(現WDR響)にコンサートマスターとして入団し、1990年から2003年まで第1コンサートマスターとして活躍。ケルン放送交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、ソフィア・フィル、スロヴァキア・フィル、N響、札響、京響、都響等とソリストとして共演。1998年には、イザイ《無伴奏ヴァイオリンソナタ》全曲演奏会をケルンで行い、絶賛を博す。

国内では、霧島国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ松本フェスティバル)等さまざまな音楽祭に参加。アフィニス夏の音楽祭では2002年から2018年まで音楽監督を務める。2003年に帰国し、2023年3月まで京都市立芸術大学において後進の指導にあたる。2005年から2022年まで兵庫芸術文化センター管弦楽団コンサートマスター、2009年から2023年3月まで東京都交響楽団ソロ・コンサートマスターを務める。2009年兵庫県文化賞を受賞。京都市立芸術大学名誉教授。

ザハール・ブロン (ヴァイオリン)

Zakhar Bron (violin)​

1947年ウラリスクに生まれ、オデッサの音楽学校に学んだ後、1960~66年グネーシン音楽学校でボリス・ゴールドシュタインに、1966~71年モスクワ音楽院でイーゴリ・オイストラフに師事した。
1971~74年同音楽院でオイストラフ教授の助手を務めた後、ノヴォシビルスク音楽院に移り、独自の指導法を開発して多くの優秀なヴァイオリニストを育てる。この間1971年のエリザベート王妃国際音楽コンクール、1977年のヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールに入賞し、演奏家としての活躍の場を広げる。
1989年リューベック音楽院の教授となり、以後ロンドン王立音楽アカデミー、ロッテルダム音楽院でも教鞭をとった。
現在はケルン音楽大学、チューリッヒ音楽大学教授。マドリッドのソフィア王妃音楽大学でも教鞭をとっている。また、チャイコフスキー、ジュネーヴ、クライスラー、ティボール・ヴァルガなど多くの国際コンクールに審査員として招かれている。
門下からはワディム・レーピン、マキシム・ヴェンゲーロフ、樫本大進、庄司紗矢香、川久保賜紀をはじめとするトップ・アーティストや、主要な国際コンクールの入賞者を多数輩出している。 2007年6月にチャイコフスキー国際コンクールで門下の神尾真由子が優勝したことは、記憶に新しい。 日本では、1999年より2002年まで“ヨコハマ ザハール・ブロン ヴァイオリンセミナー”を横浜みなとみらいホールで主宰、2002年からは宮崎で“みやざきザハール・ブロン音楽祭”を主宰している。また、2005年から毎年“クールシュヴェール国際音楽アカデミーinかさま”に講師として参加している。ロシア功労芸術家。

シモーネ・メネセス​ (指揮)

Simone Menezes (conductor)​

1977年ブラジル出身。ブラジルでジョン・ネシリングに指揮を学んだ後、パリのエコールノルマル音楽院において、通常は3年間で取得するオーケストラ指揮のディプロマ・スーペリアを1年で取得。同時期にロンドンにて、英国王立音楽院名誉教授コリン・メターズのもと学び、リミックス・アンサンブル(ポルトガル)、Ensemble Multilaterale(パリ)の専属指揮者として、現代音楽の指揮にも精力的に取り組む。 2012年までサンパウロ州立カンピーナス大学(芸術学部を有するラテンアメリカ最高の大学のひとつ)交響楽団の常任指揮者を務め、ブラジルの現代音楽の2枚のアルバムをリリースし、2011年の最も優れたブラジル音楽プロジェクトとして、サンパウロの音楽批評家協会から高い評価を受けた。 2013・14年には、パーヴォ・ヤルヴィ、ネーメ・ヤルヴィなどの招きでパルヌ音楽祭とヤルヴィ・アカデミー(いずれもエストニア)へ参加し、2013年にはパリ管弦楽団のアシスタント・コンダクターの招待オーディションに招かれた。 現在、ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団、フランクフルト放送交響楽団、ウィーン交響楽団、シュターツカペレ・ベルリンなどでのいくつかのプロジェクトにおいて、パーヴォ・ヤルヴィの信頼を得てアシスタントを務める。
ⒸAyane Shindo

青柳 晋 (ピアノ)

Susumu Aoyagi (piano)​

ニカラグア生まれ、米国で5歳よりピアノを始める。日本に帰国後、全日本学生音楽コンクール全国大会で第1位受賞。桐朋学園大学在学中に西日本音楽賞を受賞、その後ベルリン芸術大学に留学。1992年ロン=ティボー国際コンクールに入賞後、パリ日本大使館、ラジオ・フランス、旧西・東ドイツ各地からアメリカに至るまで各地で演奏活動を展開。ハエン、カゼッラ、ポリーノの各国際ピアノコンクールで1位受賞。1997年頃より日本でも演奏活動を開始し、2000年には青山音楽賞を受賞。第28回日本ショパン協会賞受賞。
これまでに8枚のソロアルバムをリリースし、いずれも高い評価を受けている。
2006年よりリスト作品をメインに据えた自主企画リサイタルシリーズ「リストのいる部屋」を開催。国内外のオーケストラとも数多く共演し、著名アーティストからの信頼も厚く、近年は室内楽奏者としても活躍の場を広げている。2012年3月カーネギーホール・ワイルリサイタルホールでデビュー公演、現地メディアで絶讃を博す。
コンクール審査員としても経験を重ね、日本音楽コンクール、東京音楽コンクール、ハエン国際コンクール審査員などを歴任し、高松国際ピアノコンクールでは第1回目から審査に参加、2026年開催予定の第6回コンクールでは審査員長を務める。
東京藝術大学教授、洗足学園大学客員教授、札幌大谷大学客員教授、長崎おぢか国際音楽祭音楽監督を務めながら幅広く演奏活動を継続中。

ジャン・チャクムル​​​ (ピアノ)

Can Cakmur (piano)​

2018年に開催された第10回浜松国際ピアノコンクールに優勝、同時に室内楽賞も受賞。2017年にはスコットランド国際ピアノコンクールで優勝。
ロンドンのウィグモア・ホール、グラスゴー・コンサート・ホール、アイントホーフェン・ホール、東京オペラシティ、ミューザ川崎など、世界各地の様々なコンサートホールで演奏、祖国トルコの最も有名なコンサート会場でも演奏している。またトルコの主要なクラシック音楽祭にも出演しており、2015年イスタンブール音楽祭のオープニングコンサートでは、サッシャ・ゲッツェル指揮ボルサン・イスタンブール・フィルハーモニー管弦楽団と共演した。
2019/20シーズンは、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、テラヴィ国際音楽祭管弦楽団、札幌交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、チュクロヴァ国立交響楽団、プレジデンシャル交響楽団など、多数のヨーロッパ、日本、トルコのオーケストラにデビューした。またパリのサル・コルトーやウィグモア・ホールなどでも演奏した。また最近ではパリのルイ・ヴィトン財団、MD交響楽団との共演で「動物の謝肉祭」、カメラータ・シュヴァイツとの共演でモーツァルトとアディンセルの協奏曲を演奏した。
2020年10月にBISレコードから発売された最新SACD「シューベルト/リスト:白鳥の歌」は国際的な評論家から高い評価を得ている。この革新的なアルバムで、2021年1月にICMA賞(国際クラシック音楽賞)でヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
1997年トルコの首都アンカラ生まれ。現在ヴァイマル音楽大学のグリゴリー・グルツマン教授のもとで研鑽を積んでいる。

小井土 文哉 (ピアノ)

Fumiya Koido (piano)​

第87回日本音楽コンクール、第15回ヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール(イギリス)をはじめ、国内外の多数のコンクールで優勝を果たす。
2022年5月には英ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとして英国ツアーを行い好評を博した。
これまでに、国内では読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、パシフィックフィルハーモニア東京、日本センチュリー交響楽団、京都市交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団等と共演。指揮者では飯守泰次郎、高関健、山下一史、広上淳一、原田慶太楼、オーラ・ルードナー各氏と共演。2022~2023年シーズンは堤剛、前橋汀子、辻彩奈、ユーハン・ダーレネ各氏と共演。リサイタル、協奏曲、室内楽と多彩な活動を続けている。
英BBCラジオ3、NHKFMリサイタル・パッシオ等国内外のメディアに出演。シャネル・ピグマリオン・デイズ2019 アーティスト。
岩手県釜石市出身。桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。桐朋学園ソリストディプロマコースを経て、イタリア・イモラ音楽院を修了。現在同音楽院ポスト・ディプロマコースに在学中。ボリス・ペトルシャンスキー、須田眞美子の両氏に師事。

谷 昂登 (ピアノ)

Akito Tani (piano)​

第90回日本音楽コンクール第1位及び岩谷賞(聴衆賞)受賞。第20回浜松国際ピアノアカデミーコンクール特別賞、第38回霧島国際音楽祭賞並びに堤剛音楽監督賞を受賞。第1回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際オンラインピアノコンペティション第1位、第17回チェコ音楽コンクールで第1位を獲得。第6回アリオン桐朋音楽賞受賞。第18回東京音楽コンクール ピアノ部門第2位(最高位)及び聴衆賞。令和3年度 梅津賞(学長賞)を受賞している。
これまでに読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、パシフィックフィルハーモニア東京などのオーケストラで、指揮者の秋山和慶、岩村力、梅田俊明、現田茂夫、齋藤友香理、鈴木優人、高関健、角田鋼亮、松本宗利音、山下一史、グイド・マリア・グイダ等と共演。ロームミュージックファンデーション2021、2022年度奨学生。江崎スカラシップ奨学生。宗次德二奨学基金2023年度給付奨学生。
桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を首席で卒業後、現在、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース(特待生)、および2023年9月よりケルン音楽大学在学中。

鈴木 愛美 (ピアノ)

Manami Suzuki (piano)

2023年第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞。
2023年第92回日本音楽コンクールピアノ部門第1位および岩谷賞(聴衆賞)。
2002年大阪府生まれ。4歳よりピアノを始める。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)を首席で卒業。現在、東京音楽大学大学院修士課程に特別特待奨学生として在学中。第27回フッペル鳥栖ピアノコンクールフッペル部門第1位。第32回宝塚ベガ音楽コンクール・ピアノ部門第4位。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会において、第36回C級入選、第42回F級ベスト17賞受賞。第17回”万里の長城杯”国際音楽コンクールピアノ部門中学生の部第1位。2020年度より毎年 「東京音楽大学ピアノ演奏会~ピアノ演奏家コース成績優秀者による~」に出演。浜松国際ピアノアカデミー2023、2024に参加。
2023年8月、第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞、あわせて、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞受賞。同年10月、第92回日本音楽コンクールピアノ部門第1位および岩谷賞(聴衆賞)、野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞、アルゲリッチ芸術振興財団賞、INPEX賞受賞。
これまでに、稲垣千賀子、佐藤美秋、石井理恵、仲田みずほ、橘高昌男、高田匡隆、石井克典の各氏に師事。